インフルエンザ大流行
- reikonoda216
- 2019年1月24日
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今年も又インフルエンザの季節になってしまいました。すでに全国の罹患者数(かかった方)は今の段階で200万人を超えているそうです。
そこで予防ですが、幾つかあげてみましょう。
先ずはっきりしているのは決定的な予防法はない、と言うことです。巷で言われる方法はあくまで感染の確率を若干下げるというだけなので、過剰な期待をしてはいけません。むしろかかったらどうすれば良いのかを知っておくことですが、此処では予防についてお話しします。
①マスク
実はマスクは予防には殆ど効果がないという事が医学的には言われています。本当に感染を防ぐには特殊なマスクが必要ですが、高価で装着感も悪く一般に実用的ではありません。ただ、風邪もお含めて病気にかかった方が、咳をするときに飛散する微細な唾液や痰が広がるのを防ぐ効果はありますので、むしろかかった方は使用して下さい。
②手洗い
ある報告では、咳などで感染が拡大するよりも手指からの感染の方が多いという報告があります。よく手を洗うことはインフルエンザに限らずほかの感染症でも重要です。
③充分な休息を取る。
インフルエンザに対してタミフルなどの特効薬が使われています。しかし今のインフルエンザの薬は全て原因となるウィルスの増殖を抑えるという効果なので、実際にウィルスを攻撃しているのは体の免疫系という、ヒトの持つ機構です。この免疫系の力を落とさないためにも暴飲暴食や、睡眠時間の短縮などには注意して、しっかり体を休める事が大事です。
④ワクチン
ワクチンはその年に流行しそうなインフルエンザの型を予想して作られます。どの様な型が流行するのかは過去のデータを元に判断しますが、大きく外れることは無いそうです。ただ、ワクチンはかからなくする薬ではなくかかっても症状を和らげる効果でしかありません。ワクチンをしたからと言ってかかりにくくなるわけではありません。ただ乳幼児から幼児、高齢者の方、比較的重い病気をお持ちの方は接種されておくと症状が重症化することを防ぐ効果が期待できます。ワクチンそれ自体にはいろいろな議論がありますし、100%安全でもありませんが、そのリスクを考えても打っておいた方が良いとの意見が医学会では主流です。
⑤部屋の過湿
インフルエンザウィルスは濕度が60%を超えると活動性が落ちると言われています。滑動性冬は湿度が元々低い上に部屋を暖めることでもっと湿度が下がります。加湿器などを使って部屋の湿度を高めることも部屋の中での感染を防ぐ効果があると思われます。また洗濯物の部屋干しも多少の効果は見視られるでしょう。
⑥雑踏を避ける。
感染の機会を下げるには人混みを避けることも効果があるはずですが、社会生活を続けるためには部屋にこもっていることも出来ないでしょうね。
以上現役の医師からのアドヴァイスを中心に記述しました。
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